柔道整復師について
柔道整復師になるには
柔道整復師への道のり
1学校・養成施設入学
高等学校卒業など大学入学資格がある者で年齢性別は問いません。
2国家試験受験
学校・養成施設の卒業に必要な単位数(99単位以上〈2,750時間以上〉)を履修し、卒業した者又は卒業見込みの者。
3国家試験合格
必修問題80%かつ各試験科目別問題60%が最低合格レベルとなります。
4免許
国家試験に合格すると、申請により柔道整復師名簿に登録され、柔道整復師免許(厚生労働大臣免許)が取得でき、公益財団法人柔道整復研修試験財団より柔道整復師免許証明書が交付されます。
5研修
免許取得後、一般社団法人日本柔道整復接骨医学会などの学会に参加し知識・技術の研鑽を積み、特に独立開業にあたっては、接骨院などで十分な研修を積むことが望まれます。
6就職・独立開業
- 接骨院開設
- 接骨院・病院・介護福祉施設勤務
- スポーツトレーナー など
7保険取扱い
柔道整復師は、接骨院を運営するにあたり、医療保険療養費の取扱いができます。この療養費は、償還払いの制度ですが、柔道整復師の場合、受領委任が認められています。この療養費を受領委任払いの制度で取り扱うためには、施術管理者として一定の要件を満たす必要があります。
(要件)①免許取得後、3年間の実務経験 ②16時間以上2日程度の研修を受講
養成施設(学校)のカリキュラム
養成施設(学校)では柔道整復に関する科目や実技を学ぶことはもとより、解剖学や生理学など柔道整復師となるのに必要な基礎医学についても学びます。また、柔道の実技を通して、古来からの柔道精神を体感し養います。
教育内容 | 主な授業科目 | 単位数 | |
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基礎分野 | 科学的思考の基盤 | 外国語/人文科学/社会科学/自然科学 など | 14 |
人間と生活 | |||
専門基礎分野 | 人体の構造と機能 | 解剖学/生理学/運動学 など | 15 |
疾病と傷害 | 病理学/一般臨床医学/リハビリテーション医学/外科学/整形外科学/衛生学 など | 11 | |
柔道整復術の適応 | 2 | ||
保健医療福祉と柔道整復の理念 | 公衆衛生学/関係法規/医学史/柔道 など | 8 | |
社会保障制度 | 1 | ||
専門分野 | 基礎柔道整復学 | 10 | |
臨床柔道整復学 | 17 | ||
柔道整復実技 | 17 | ||
臨床実習 | 4 | ||
合計 99単位 |
- ※授業科目は各学校により異なります。
- ※単位数は厚生労働省の指定単位数です。
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基礎分野
医療従事者としてふさわしい人間性を養います。「科学的に物事を考える基礎をつくること」、「人を思いやる心を養うこと」を大きな目標としています。現代医療が問われている生命倫理や人権とその尊厳について考えたり、社会人としての一般教養を学びます。
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専門基礎分野
西洋医学の基礎知識である「人体の構造と機能」を学びます。基本的な疾病や外傷・傷害についての予防や治療についての知識を学ぶことで、その場に臨んだ時の症状を観察する力や判断する力を養っていきます。さらに、社会保障制度や職業倫理、柔道整復師のバックボーンである「柔道」の授業もこの分野で学び、心身の修業を目指します。
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専門分野
柔道整復学の理論から実技の修得、臨床現場での施術を学びます。これまでの知識を基に臨床現場での施術から予防にいたるまで、一連の治療の実際の流れを理解するために臨床実習や実技を履修していきます。また、従来の分野から多様化する柔道整復に対する社会のニーズに対応するため、柔道整復術適応の臨床的な判断や高齢者・競技者の外傷予防技術なども学んでいきます。
国家試験情報
柔道整復師の国家試験は、養成施設での教育課程を修了することで受験資格が得られます。
試験内容 | 筆記試験(200問の一般問題と30問の必修問題) ※合格水準:一般問題で6割以上、必修問題で8割以上 |
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受験資格 | 学校教育法第90条第1項の規定により大学に入学することができる者で3年以上、文部科学大臣の指定した学校又は都道府県知事の指定した柔道整復養成施設において柔道整復師となるのに必要な知識及び技能を修得したもの。 |
試験科目 | 解剖学、生理学、運動学、病理学概論、衛生学・公衆衛生学、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、リハビリテ-ション医学、柔道整復理論及び関係法規 |
柔道整復師免許証


国家試験に関する照会先
公益財団法人 柔道整復研修試験財団
〒105-0013
東京都港区西新橋1丁目11番4号 日土地西新橋ビル6階
TEL 03-6205-4731 FAX 03-6205-4732